猫のパトロール

きく かぐ なめる 
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松山散歩


震災以降、ホテルの部屋にはヘルメットが備えられているようです。
松山のホテルに着いてすぐ、記念写真。

松山に着いたのは夕方でした。
松山は路面電車が大活躍している、落ち着いた雰囲気の町で、
なんとなくほっとします。町の人たちもとても親切で、
食堂では息子に入れ替わり立ち代り店員さんが話しかけてくれたり、
おばちゃんがレジの横に無造作に置かれたダンボールから
みかんをいくつもくれたりして嬉しかったです。

翌朝は雨。
けれども、この日の予定は温泉に行くだけなので
雨の町を歩くのもよい感じです。

朝起きたらすぐ、ホテルの目の前の路面電車に乗って、
雨の町を眺めながら道後温泉へ向かいます。

ポイントの切り換えを見学。
松山の路面電車は、バスよりも気軽に乗りやすい上、
駅と地下道がつながっていたり、頻繁にやってきたりと、
とても利用しやすいなと思いました。



坊ちゃん列車の前にて。
息子、珍しく一緒に写真を撮って欲しかったみたいで、
雨の中、撮影に応じてくれました。






久々に珈琲が飲みたくなって、素敵な町家のカフェで朝ごはんを食べることにしました。
町家なので、奥に長く、途中は雨の渡り廊下を通って、お座敷に行くのですが、
木々のつやつやとした葉っぱが雨に濡れていて、季節やその日の天気を感じられる素敵な作りにハッとしました。息子も感心して立ち止まって中庭を眺めていました。



絶品のモーニング。
おいしいパンと珈琲のお店があるのなら、
素泊まりの安宿で十分だなーなどと思いました。




坊ちゃん団子など、お土産物屋が続くアーケードを歩いて、道後温泉に向かいます。
このアーケードのワクワクする感じ、以前訪れた台湾の九份に似ているなあと
思いました。
そんな楽しいアーケードの突き当りに、どーんと道後温泉があるのです。




すばらしい造りです。
でも、温泉のシステムがややこしい…。
お風呂に入って、二階席で休憩して、を1時間以内でなどとあるのです。
まあ、せっかく来たのだから楽しまなければ。雨に濡れて少し体も冷えたしね。



石造りのお風呂はとても熱くて、おばあさんがいっぱいいて、
という感じでした。
気持ちよくさっぱりした後は、二階席で休憩です。
お茶とお菓子を出してくれるので、浴衣で休むのです。
それにしても、迷子になりそうな上、案内の方がちょっと怖い。
長い歴史の前では、こんなぽっと出の客はあまり大切にされないかも
しれませんねー。まあ、人生で一度行けばいいかもなあ。
でも、建物はとても良かった。息子と行けて良かったです。

そして松山といえば、夏目漱石。
「坊ちゃんの間」にある漱石の若かりし頃の写真、
カッコイイので驚きました。神経質そうですけれどね。




町の至るところに「坊ちゃん」が。
この喫茶店は皆、赤シャツだったりしないのよねえ…。



さてこの後は、宿に戻って荷物を受け取り、
高知へ向かいます。

高知の山の奥深さ、ちょっと鳥肌が立つくらいでした。
広大で、深い緑の山々。神がかっているかのような森の空気。
まだまだこんなところが日本にはあるのだなと魅せられました。
いつかあんな所を歩いてみたいものだなあ。
そんなことを考えて隣を見ると、息子が爆睡中。



| 大きな旅 | 22:25 | comments(0) | -
まちがいさがし


直島から船で高松、そしてその日のうちに松山へ。
今回の旅では四国を色々とまわったので、
旅の前半は結構忙しく公共交通機関を利用して移動していました。
そのため、いかに息子に静かに乗せるかということで色々と考えることに。

そこで実行して良かったのは以下のもの。
・朝早く起きて午前中はとにかく沢山歩かせる…午後にバスや電車で移動。
・食料、水を持ち込む
・厳選したおもちゃ、本を持ち込む

午前中はとにかく体をつかってもらい、
お昼ご飯を食べ、お腹いっぱいで、乗り物に揺られると
かなりの確率で昼寝をしてくれます。
(私も眠ってしまいますが…。)

また、今回の旅に出る前、息子に買い与えた「まちがいさがし」という本、
これがかなり役に立ちました!
私が仕事をしたい時や、ちょっと休みたかったり、待っていてもらいたい時にも
大活躍のベビーシッターアイテムとなったのです。

まちがいさがしでも「お化け」がテーマというのが、
息子のツボを刺激したようで、とにかくずーっとまちがいを探し続けていました。
正しいことが好きな息子、まちがいを探すのがとにかく好きなんだよなあ。

| 大きな旅 | 22:54 | comments(0) | -
黄色い南瓜と


四国の旅2日目。
昨晩は直島の民宿で「お願い!」と拝み倒して、
通常よりも30分早く朝食を出してもらいました。
そして、朝早くから町営バスに乗ってベネッセアートミュージアムへ。

雲ひとつない空に光る太陽と、朝の海とが眩しく輝いて、とても気持ちが良い。
今日も瀬戸内海は穏やか。キラキラと光って美しいのです。

草間彌生さんの黄色い南瓜が船着場にどしんと座っている。
私も息子も、その存在感に圧倒され、なんだか感動してしまいました。
その姿は、先日ドキュメンタリー番組で見た彌生さんご本人にも似た佇まい。
とてもパワフルで、海の前にどしんと置かれていても
全く引けをとらないといった感じです。

ちなみに息子は、この黄色い南瓜に向かって
「中に入れてくれー!俺は入りたいんだー!」と叫んでいました。
昨日見た赤い南瓜は中に入れるのだけれど、黄色い南瓜はおすまししているからです。

黄色い南瓜も、海を見ているのでしょうか。
私もこの南瓜のように、のんびり海を眺めて一日過ごしたい気持ちもあるけれど、
予定がビチビチ…。だって、島内の交通機関がのんびりしているので、
乗り遅れると今日泊まる宿まで辿りつけないのです。




ベネッセアートミュージアムへ行かなくっちゃ。
途中、生垣と思ったら、ローズマリーがボーボーに生えていました。
なんて巨大なのー!北海道では絶対にこんな風にならない!
毎年冬越しできなくて小さな鉢植えを部屋に取り込んで、
それでも枯らしてしまって「また枯らしちゃった…」と友達に言えば
友達も「私も何度も枯らしているよ」と答えが返ってくる、あのローズマリー。
あれと同じものだとは本当に驚きです。
私には、これは豊かさの象徴に見えます。





アートミュージアムは
贅沢に空間使って作品が展示されており、建物と作品とが完璧に馴染んでいるためか、
現代アートの世界にすっと入ることができるのが素晴らしかったです。
息子も、いつもよりしっかりと作品と向き合っていました。

子どもは何でも触ってみたくなるのが常なので、
「とても大切なものだから、触ってはいけないよ」と
入り口で息子にしっかり言い聞かせておきました。
すると、作品を前にするとモゾモゾするので、
「触りたいよねえ。私も触りたいけど我慢してるのよー。」
と言うと「さわっちゃいけない、さわっちゃいけない・・・」
と復唱して、頑張って我慢していておかしかった。

私も息子も、柳幸典さんの作品が特に気に入ってゆっくりと鑑賞しました。
ウルトラマンが延々と並べられた作品「バンザイ・コーナー」に「すっげー!」と息子。
砂で作られた国旗の間を蟻が行き来することで、国旗が崩されていく作品
「ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム」は、私も息子も「ほほーっ」と
食入いるように見つめていました。

さて、直島アート鑑賞、本当はまだまだ他にもあるのですが、
今回は子連れということで、ここまで。
今度来るときは、もっと見るぞーと決意を固めて直島を出港、高松へ向かいます。

甲板で民宿のテイクアウトのお弁当を食べて時間節約。
ミックスフライ弁当400円!安いっ。
甲板でのランチは、ピクニックのようでとても気持ち良かったのですが、
フライがあと一切れ、という時に突風が吹いて
フライと刻みキャベツとがぶっ飛ばされました。
息子は何が起きたのか分からずきょとんと固まってしまっていて、
爆笑してしまいました。




沢山歩いたご褒美に「直島サイダー」を。
炭酸を飲みたがるくせに、どう見ても苦手そう。
でもちょっと背伸びして飲んでいる感じがよいようで。
いつまでもチビチビと飲んでくれるので、私はその間に結構時間ができます。
ということで、この間に少し仕事ができました。




| 大きな旅 | 22:01 | comments(0) | -
直島の銭湯


直島滞在はそれほど長いし、しかも子連れ。
それでも、せっかく来たのだから直島でアートを楽しみたい。
そう思っていろいろリサーチしていた私は
直島の銭湯「I♥湯」を見つけた時に、ここだッ!と思った。

「ごはんを食べたあと、面白い銭湯に行ってみようね」と息子と一緒に
ふらりと出掛けました。

「ゆ」のネオンサインが民家の間からヒョッコリ顔を出しているのが
フェリーの上からも見えて、直島に着いた時に気持ちが踊ったこの銭湯。
銭湯そのものが大竹伸朗さんの手掛けた作品で、とにかく奇抜な外観が素晴らしいのですが
何よりちゃんとお風呂に入れるというのが、子連れの私にも嬉しいのです。

外観だけでなく、内部も隅々まで色々な装飾が楽しく、きょろきょろしながら、
番台、下足入れ、脱衣場、トイレと、ほほう…と一回りして楽しみました。
在宅で仕事して育児して家事している主婦にとっては、刺激溢れる空間です。
脱衣場のベンチにはめ込まれた画面では、裸の海女さんが海に潜って漁をするモノクロの映像が流されていたりして、さっさと服を脱ぎ終えた息子が素っ裸のまま仏頂面でじーっと鑑賞。何を思ったのだろうね…。




お風呂場は、実に楽しく摩訶不思議で、異国のお風呂のような説得力がある。
男湯と女湯の間の壁にどどーんと乗っかっている象さんとか、
コラージュを施した湯船とか、おもちゃみたいなものが
埋め込まれた樹脂のシャワーボタンとか。
はははは、楽しいねーと上機嫌の私とは対照的にムスッとしている息子。
「面白いじゃないの、こういうの。」と私が言ってみたものの、
息子はなんともテンションの上がらない様子。
どうも落ち着かないそうで…まあ確かにそうかもしれんね。
息子は結構、正統派なので、私がいつも代わりにふざけているような気がする。
私達の他には、めちゃめちゃ美しい白人のお姉さんしかいなかったと
いうのも彼にとっては異空間だったようです。

こういうお風呂、地元の方の反応はどうなのでしょう。
息子みたいに仏頂面になったりしないとよいのですが。
私はとても楽しかったな。







| 大きな旅 | 18:07 | comments(0) | -
四国1日目:移動の一日
旅の1日目。

朝、うす暗いうちに起床。
夫が息子の着替えなど手伝ってくれ、
簡単な朝ごはんを持参して出発。
7時40分に最寄り駅から空港行きのバスに乗った。
ここから長い旅の始まりだ。

息子が小さい時の旅は、乗り物の中でいかに静かにさせるかを
常に考え、色々とおもちゃを持っていって、あやしながらという
旅だったので長時間の移動はかなり緊張したものだけれど、
もうそういう心配もなくなってきている。
ただ今回は大人でも大変な移動が1日続くので
ちょっと申し訳ないかしらという気持ちも。

でも、バスの中で持っていったおにぎりの朝ごはんを食べながら、
「乗り物の中で食べるのって美味しいね」の一言をもらい、
ほっとしたのだった。

千歳から関空へ。
LCAは一人手荷物1個までなので2つに分けていた荷物をまとめたり、
ちゃんと間に合わないと置いていかれちゃうかもと必要以上に早めに行動して走ったり、
機内で万札を断られジューズが買えずにガッカリするなど、
まあ色々なことがあったけれど、乗車時間なんてあっという間。
息子と風景を眺めたり、持参の間違い探しの本を一緒に楽しんだりしていたら
すぐに関空へ到着した。

ここからがまだまだ長い旅。
関空から電車を乗り継いで大阪駅へ。
お昼ごはんは駅で慌てて買ったパンと牛乳を。
パンは4つ買ったけど、息子が全種類を味見してみたいとのことで
半分以上が息子のお腹の中に入っていく。
私は、パンを食べながらも、このあたりの男子高校生の関西弁がものすごく迫力満点で、
喧嘩が強そうなので、一人でビビっていました。



新大阪から岡山へ。
息子、初・新幹線で楽しみにしていたのですが、とにかく慌てて乗ったので
先頭車両が拝めず。すまん…息子よ。
けれど、息子がきちんと旅程を理解してくれて、
急いでいるときはとにかく一緒に走ってくれたので助かった。
新幹線に乗り込んでからしっかりと感謝の気持ちを伝えておきました。

新幹線は広くて美しくて、機能的。
しかも空いていて、ここまで緊張して乗り継ぎをしていたこともあり
ホッと気持ちが安らいだ。
私は少し仕事をすることにして、
息子は静かに漫画を読んでいるなと思ったら、
心地良い揺れに身を任せて、スヤスヤと眠ってしまった。
息子も安心したのだろう。



岡山駅。
私も息子も岡山に来るのは初めて。
ここからバスに乗るのだけれど、時間が中途半端にあったので、
おトイレをすませたら、売店でキビ団子を買ってみた。
美味しいけれど、意外と普通のお餅のような…。
なんとなく子どもの頃から、猿や犬やキジまでついてくる
ものすごくおいしいお団子を想像していたのだけれど、
その味が現実のものとなってしまったことに少しガッカリしたような。

岡山の港までバスに乗る。
岡山のバス、回送のバスには「回送」ではなく「すみません、回送です」
などと書かれてあったりして、親切そうなバス会社だなあと思っていたのだけど、
私が乗ったバスの運転手さんもものすごく親切な人だった。
「宇野港へ行くのだったら、宇野駅の次ですよ」ときちんと目を見て教えてくれるのが
嬉しかった。
バスの車内には新聞が自由に読めるように置いてあったりするのにも驚いた。
ガタゴトとゆれてバスは進む。
息子はまたスヤスヤと夢の世界へ。
私は初めてみる窓の外の風景を楽しむ。
雲ひとつない空の下、日は少しずつ傾いてきて、淡い光がさして、海がきらきらと光っている。海も山もとても近い町。民家の小さな畑の敷地では、栗と柿といちじくと桜の木が植えてあって、季節ごとの果物が収穫できるらしい。「なんて豊かな季節の楽しみだろう。」と
こんなところで暮らしたらどんな風だろうなどと想像したりした。

宇野港へ到着。
もう日がだいぶ傾いてきた。海からの風が少し冷たい。
ここまでずいぶんと移動したけれど、これで最後の乗り換えだ。
ここからフェリーで直島へ渡るのだ。
小さな港でフェリーを待つ間、息子と二人で「だるまさんがころんだ」をした。
乗り換えの間に体を動かさないと、息子にはつらいだろうな思ったけれど、
体を動かすのが大好きな息子は予想通り、きゃっきゃと喜んで走り回っていた。

小さなフェリーがやって来た。
フェリーが着岸すると、人がずらりと横一列に並んで待っている。
作業着姿の人、スーツの人などいろいろな人がピシっと立っている。
その後ろには車が控えていて、なんだかカッコイイ瞬間だ。
港側は私達の他に、制服の女子高生やスーツ姿のおばさんらが並んで待っている。

「人と車と一緒に乗ってるんだねー」と息子が感心していたのだけど、
私は同じような夕焼けの下、車もバイクも人もごっちゃになって乗った
ベトナム・メコン川での小さな船を思い出した。
そして、いろいろな国の、船が身近にあるという暮らしを少し想像してみた。

フェリーの乗車時間は20分だ。
風も出て、もうすっかり寒くなったというのに、甲板に出てみた。
息子と二人でワイワイ興奮をして、風景を眺める。
瀬戸内海は波が全然なくて驚いた。
フェリーはゆったりと真っ赤な夕焼けを背にして進んでいく。
人の姿が全く見えない小さな島々を通りすぎていくと、
ところどころ小さな砂浜があって、
真夏にあんなところで泳いだらさぞ面白いんじゃないかなと思った。

直島が見えてきた。
港にあの、憧れのカボチャがでんと置かれていて
私は大興奮。カボチャ、あったー!
息子もほんとだー!と叫ぶ。

直島の宮浦港につき、私達はカボチャに向かって駆け出していた。
カボチャの中に入って丸い窓の中から、
オレンジから黒へとグラデーションがかかった空をしっかりと目に焼き付けた。

一日じゅう移動していたけれど、息子も旅を楽しんでくれて本当に良かった。
やっと着いた!ということに親子で何より感動したのだった。




移動の記録:
札幌→千歳空港→関西国際空港→天王寺→新大阪→岡山→宇野港→直島・宮浦港


| 大きな旅 | 16:47 | comments(0) | -
四国行き
このごろはすっかり寒くなって、
日暮れも早くなってしまい、
冬が来るぞ-、来るぞ-と脅しをかけてきているようである。
今年はあたたかくて初雪が遅いそうだが、
そのかわりに毎日雨、雨、雨・・・。
こんなに毎日雨が振り続けるとヤル気がそがれて
いっそのこと雪の方がよいなと不覚にも思ってしまったりする。

ふと、暖かいところで
おいしいもの食べて、見たことないもの見て
歩いたり走ったりしたいなーと
毎日家の中で仕事していて思った。
来月からたぶんもっと忙しくなるしなあ

というわけで四国行きを決めてしまった。
決めてしまえば早いものだ。
格安航空券や四国について調べまくった。

いざ航空券を買おうとしたら、
札幌~関空が2500円とあったため
ひっくり返りそうになり、
ウシシ…と予約しようとしたその時!
セールの時間切れとなり倍の価格となるという
ショックな出来事もあった。
でも、旅の準備はいつも最高に楽しい。

かなりハードスケジュールのため、
息子から苦情が出てはいけないと
息子用の飴や本も買った。

さあ、楽しみだ。




| 大きな旅 | 13:34 | comments(0) | -
台湾の思い出・九份
 

台湾の地方都市は、どこもそれぞれの魅力があって面白い。
もう一度訪れて、のんびりと過ごしてみたいと思う街がいくつかある。
その一つが九份だ。

台湾を訪れたのは真夏で、日中はものすごく暑く、
散歩するだけでもかなり体力を消耗した。
お昼すぎまで散策し、キンキンに冷房の効いたホテルの部屋で昼寝して、
日が傾き始めた頃に九份に出かけようということになった。

バス停に着くと、スコールのような雨がザーザー降ってきて
服もびしょ濡れになり、家族揃って不安な気持ちに襲われた。
それでもバスに乗って、窓の外の滝のような雨をぼんやり眺めながら
バスに揺られていたら、また眠ってしまった。

九份に着いたのは夕暮れ時。
バスを降りた途端。気持ちの良い街だと感じた。
海からの風が心地良く、夕焼け空が海と島々の向こうに広がっていた。
オレンジ色から青紫まで、グラデーションになった空が実に美しくて
台湾人達に混じって展望台からの風景を楽しんだ。

台湾人達の間では九份はとても良い気が流れていると言われているらしい。
海と山とがあり、清々しい空気が常に行き交っているからか、
とても気持ちが良くて、ははははは〜となんとなしに笑いたくなってくるから不思議だ。

九份は「千と千尋の神隠し」の舞台になった街だ。
夕暮れ時に提灯にあかりが灯って、海から神様たちがやってくる、
そんなイマジネーションが沸き起こるのも、
訪れてみると至極当然のことのように思えてくる。

くねくねと曲がりながら登る坂道に沿って
お土産物屋さんやさまざまな食べ物屋さんが立ち並ぶ。
坂道はすっかり朽ちているけれど、赤い提灯のあかりが
どこまでも無数に連なっていて美しい。
商人達は大声で呼びかけたり、手を叩いたり、試食をさせてくれたり、
しきりに呼び込みをして、お祭りのような活気がある。

梅干しやらお餅やら、ちょっとずつつまみながら歩くのも楽しく、
この先に何があるのか曲がってみないとわからないのもワクワクしてきて、
息子もちっとも嫌がらずに坂道を登りきった。

頂上に着くと、すっかり夜になっていた。
無数の船の灯りが群青色の海に浮かび、
山の間の人家のほの暗いオレンジ色の灯りはなんとも優しく光っている。
昼間の暑さはどこへやら、涼しい海風が流れてきて、
海を見おろす場所では猫が幸せそうに居眠りをしていた。
猫になって、私もこの街で暮らしてみたい。
あの時の私は、ほんとうにそんな風に心から思ってしまったのだった。



| 大きな旅 | 18:04 | comments(0) | -
台湾の思い出1
 もう1年近く経ってしまったのだけれど、
台湾の旅のことも書いておきたかったのでした。
時間が経過した分、記憶を辿っても鮮明に覚えていることが
はっきりとしたようにも思えます。

旅行の前日、仕事を終えてパッキングが済んだのは、深夜のこと。
当日は千歳空港でもメールをチェックし、やっと終わった!
と同時にビールを買ってぐいっと飲んだのでした。
今日はもうこれで仕事しないぞ!

半年ほど家にこもって仕事漬けの日々だったので、
飛行機に乗ることも映画を観られることも、
台湾料理の機内食がウマイことも、
昼間からワインが飲めることも
もう、それだけで幸せ!
きゃあきゃあ興奮したのものの、
いつの間にか息子と2人並んでぐうぐう眠ってしまいました。

台湾に着いたのは夜。
北国では感じることのない、
ねっとりと肌にからみつくような湿気が懐かしく、
ほっとすると同時にこれから始まる旅にわくわくと
胸が高鳴りました。

両替を済ませ、バスでホテルを目指します。
日本ではあり得ないスピードで夜の町をぶっ飛ばし、
クラクションを鳴らしまくる。
アジアだなあ〜という感慨に浸りつつも、
そういうバスに乗っていることが時々ふと怖くなり、
息子の手をきゅっと握って、なにかあっても息子がふっとばされないように
しなくてはと思ったのでした。




| 大きな旅 | 20:27 | comments(0) | -
ご無沙汰しております
しばらく更新をしていなかったので、たまに友人に会うと「大丈夫?」
とお声をいただくこともしばしば。
大丈夫、元気にしています!

新しく始めた仕事が、想像以上の激務になってしまい、
家のPCの前にずーっと座ってカチャカチャやっていたら半年が過ぎていた。

半年ほど、ろくに休んでいなかったため、
お盆休みこそ、思いっきり休むぞー!ウリャー!!
と気合が入り、家族で台湾旅行に行ってきた。
台湾、大好き。3回目です。
何を食べても美味しくて、路地裏の古道具屋が面白くて、
治安が良くて、人が優しくて。
漢字と英語と日本語を合わせれば、
だいたいのコミュニケーションがとれて。
子連れでも安心なのだ。


そしてやっぱり、
子連れで行って、本当に面白かった!
どこへ連れていっても、現地の大人たちがワイワイとうるさいので
息子が逆に大人しく見えるぐらいだし、子連れということで、
コミュニケーションがとりやすかったり。

今回、旅を終えて思ったことを
忘れないうちに、書き留めておくことにする。


| 大きな旅 | 22:07 | comments(2) | -
サーカス

サーカスの雰囲気が大好き。
色とりどりのごてごての衣装とか、光と影の中で宙を舞う綺麗なお姉さんとか、表舞台では華やかでにこにこしているところとか、人も動物も一緒になって、不思議で楽しいものを見せてくれる。

きっと息子も喜ぶであろうと思い、母も誘ってロシアのサーカスを見に出掛けた。
素晴らしく姿勢の良いロシアのお兄さん達がぴょんぴょんとアクロバティックに飛び回る。
息子、はやくも立ち上がって拍手喝采。
演目はどんどん続いていく。
ロシアだけにバレエやクラシックという要素も入っていて美しい。
ロマの雰囲気を持った衣装は可愛くて、私はじっと見入ってしまう。
ちょっと怪しい照明やネオンの下、ぴったりと密着した白い衣装のお姉さんが、
ピッと手足を伸ばして観客の上をゆあーん、ゆよーん・・・。

おお〜。静かに見入っていたら、隣で息子が爆睡し始め、驚く。
おーい・・・眠るなら帰りの電車にしてくれ〜。なんてもったいないことをするのだ。
でも、息子には、空中ブランコや綱渡りやアクロバティックな曲芸がなぜすごいか、
よく分かっていないのだ。落ちたらどういうことになるか、と等と想像してドキドキすることもないのだろう。

無情にも息子が眠ってから、彼の喜びそうな演目が続いていく。
可愛くて賢い犬たちを連れた、太ったおばさんがバック転をする。

クマが二本足で立ち歩き、お愛想よく曲芸をする。
これは私にとっては恐怖だった・・・。
以前、ロシアで怒りに牙をむき、吼えまくって全力疾走するクマを目撃したことがあり、
それ以来基本的にクマってものを信用していない。
いつか曲芸師のおじさんに刃向かって、どつくのではないか、あの長い爪が・・・嗚呼!
と想像してしまって手に汗を握っていた。

結局、息子は見たがっていたラストの馬の曲芸の時に、私がぴしぴしと叩き起こしたので、
ぬぼーっとぐるぐる回るお馬さんを眺め、サーカスは終了。

閉演後、クマと一緒の写真撮影ができます、と聞き、怖い物見たさもあって近くまで行ってみた。
すると、クマが、クマが!ニコニコ笑う家族の集合写真のど真ん中に位置しているという状態で・・・。
しかも、クマはサービスとして、右隣の人の膝に手をぽんと乗せることにしているようだ。
黒く長く恐ろしいツメの生えた毛深い手が、スリングの赤ちゃんの上に置かれたときは
恐怖も限界に達して退散してしまった・・・。
みんな、クマは本当は怖い怖い動物なんだよ〜

| 大きな旅 | 22:13 | comments(0) | -
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