猫のパトロール

きく かぐ なめる 
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岸本佐知子「ねにもつタイプ」


とても面白かった!こんな本があったとは。
連載をまとめたものだけに内容が濃すぎて、
一気に読むと気持ちが悪くなるけれど。

作者は翻訳者というだけに選ぶ言葉が適切で、
正しい日本語を読める気持ちの良さがある。
だが、これはエッセイなのか、妄想録なのか…。

翻訳という「まっとう」と思われる職業の方が、
こんな膨大な妄想を捨てずに、
生きてきたということに衝撃を受けた。

そういえば、子どもの頃はいろいろなことを考え、空想し、妄想した。
頭に入る事柄は全てボーダーレスに分類され、
頭の中は混沌としていて当たり前だった。

私も学生の頃、つまらない授業の合間などに
いつも使っている「私」という漢字をじっと見続けると、
だんだんと文字の黒い部分だけが浮かびあがってきて、
どうしてこんな変な形をしているんだろう
こんな変な形、初めて見るなあ。
なんでこんな字が「ワタシ」を現すのか…。
あれ、ワタシって一体なんだ?
そんな妙な気持ちがぐるぐるとらわれることがあった。

でも、大人になるにつれてそういう気持ちの動きは
仕事をするのに邪魔になり、そんな考えにとらわれるのを
やめてしまったのだった。

作者はそういう、ぐるぐるととした、
ああでもない、こうでもないという小さな思いや
妄想をとても大切に持ち続けている。
クリエイティブな仕事はこういう小さな思いや妄想から始まるという
ことなのかもしれない。
この方の訳書もぜひ読んでみたい。
| ほん | 14:32 | comments(0) | -
ベスコフ「ペレのあたらしい服」


以前から絶対欲しい、と思っていたのだが、
先日ブックオフで300円で売られているのを発見して即購入。

「働く」ということをシンプルに伝えてくれてよい。
とは以前から思っていたけれど、
絵の中に閉じこめられた風景がとてもリアルで、
これはすごいと再度感激。

一番面白いなと思ったのは、
仕立屋さんのおじさんが机の上に乗って仕事をしているところ。
出産前に読んだときには気に留めていなかったけれど、
これは小さな子どもが机の下で遊んでいるからなのだ。
これってまさに最近の私みたい。

この絵本は1910年代のスウェーデンのお話なのだが、
子育てにまつわる風景は、とっちからかったり、
不便だったり、今も昔も変わらないのだなと
変なところで共感してしまった。
| ほん | 19:22 | comments(0) | -
水木しげる「トペトロとの50年」


「トペトロって何?」
内容が全くわからないまま、何となく読んでみたが、とても感動した。
水木しげるが戦時中にラバウル島で出会ったトライ族との、その後50年に渡る交流を描いていたもの。淡々と、とぼけた調子で綴られているので、ヘラヘラ読み進めていけるけれど、だんだんと味わい深くなってきて、最後には何度も読み返したくなってくる。自然のままに暮らすトライ族に引き寄せられて交流が始まり、戦争、文明、天災を含む50年という歳月がその絆を熟成させていく様子が真っ直ぐに再現されているからだろうか。

トライ族の人々に敬意を込めたこの一文が心に残った。
「その辺りは本当に原紙の自然のままなので、木や石や海が知らない間に人間を教育するのだ。」

ちなみに本日も息子がよく眠ってくれたのでとても良い読書ができた。息子よ、ありがとう。

| ほん | 22:36 | comments(4) | trackbacks(0)
廣田緑「バリ島遊学記」


もうずいぶん前からバリに行きたいと思っていて、「地球の歩き方」まで買ったのに、
なかなか行けないでいる。
子育ての合間に、海の向こうに思い巡らせるのにうってつけの本だった。
バリに移住して作品作りをしている著者の生活ぶりが魅力的かつ、共感できる。そして何より、著者が魅せられた、神々への感謝と、神々へのお返しを大切にするというバリの人々の価値観が素晴らしい!バリの葬式の話(5年に一度の合同葬で、葬儀の前日に村人が総出で、あたかも芋堀りのようなノリで遺体を掘り起こすそうだ。バリでは遺体は単なる魂を入れた器と考えられているそうなので。)には感激。私もそういう楽しい葬式にして欲しい!と夫に話したが、日本に住む限りは無理と言われた。死ぬまでシンプルに生きるっていうのはやっぱりいいなあ。ますますバリに行きたくなってきた!
| ほん | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0)
禅寺のおばんざい


身体がすっきりと爽快になってきた。
白いご飯でも何でも元通りに食べられるようになったので、
塩分控えめの食生活にしなければと思い始めた。
この本には塩分、カロリーも表示されているし、
薄味で様々な野菜がとても美味しく食べられる。
まさに今、私が求めていた本!といったところだ。
この際いろいろな精進料理をマスターして、妊婦生活を楽しもうと思う。
| ほん | 21:52 | comments(0) | trackbacks(0)
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